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野菜・穀物編
皆さんがきっと今日も食べた「お米」。
「イネ」という植物の収穫物を「お米」と呼んでいます。
このイネ、夏には風に揺られ、田んぼは緑のじゅうたんとなっています。
稲が青々と育ってきて、しばらくすると花が咲き始めます。
「え?花が咲くの?」と驚くかもしれませんが、ちゃんと花が咲き、受粉することで結実=お米ができるのです。
どんな花かと言うと・・・
この花、なんと咲いているのは天気の良い朝の2時間程度のみ。この後、この緑色の部分の中にお米ができてきます。
という事はこの花の大きさはお米1粒よりも小さいということ。
目立たない花はミツバチなどの虫に花粉を運んでもらう(虫媒花)ではなく、風に運んでもらう(風媒花)なので、天気の良い午前中、そよ風に吹かれ花粉を飛ばし受粉させます。
実はこの前に、イネの穂が顔を出す「出穂(しゅっすい)」があります。
出穂から1週間程度で花は咲き終わります。
出穂前の期間はとても大切で、気温が低かったり、逆に高すぎたり、水が少なかったり風が強すぎたりすると、収穫量に影響が出てしまいます。
お近くに田んぼのある方は、ぜひ気にしてイネの花を探してみてくださいね。
※写真は農業文化園・戸田川緑地のイネたちです。